抗アミロイドβ抗体薬の使い分け

東京労災病院脳神経内科では抗アミロイドβ抗体薬を外来で投与しています。lecanemabとdonanemabの違いは下表の通りです(赤字が異なるところ)。

項目 lecanemab donanemab
適応 MMSE 22~30
CDR 0.5または1
MMSE 20~28
CDR 0.5または1
規格 200mg 500mg 350mg
投与方法 2週に1回の静脈点滴
10mg/kg×体重 + 生食250mL
を1時間かけて点滴
蛋白結合性の低い0.2又は0.22ミクロンのインラインフィルターを通す

点滴終了後、生食50mLをフラッシュ
4週に1回の静脈点滴
350~1400mg + 生食100mL
を30分かけて点滴
インラインフィルターは不要

点滴終了後、生食50mLをフラッシュ
投与量 体重に依存
1回目から4回目まで増量
投与期間 原則18か月間 12か月投与後のアミロイドPETでAβ除去が達成されたことが確認されれば投与完了(第3相試験では、66%で達成)
達成されていない場合は原則18か月間
ARIA ARIA-E 13%
ARIA-H 17%
ARIA-E 15.1%
ARIA-H 15.0%
市販後調査 全例調査が義務で、調査を希望しない患者には投与できない。
口頭で伝え、カルテに承諾を記入する。
参加は任意なので、希望しなくても投与可能。
所定の同意書にサインする

使い分けのポイントはMMSEの点数と、投与間隔です。


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